本から学ぶ-明快!中小企業のためのSDGs経営-

SDGsという言葉を耳にするようになりました。翻訳すると「持続可能な開発目標」です。国連が掲げている国際目標であり理念です。
「持続可能な開発目標」とは電気などの省エネや自然破壊を伴う都市開発のようなイメージを持たれがちですが、もっと身近なところにある課題を解決していく取り組み目標として捉えて良いようです。「利他の心」による行動、日頃から福祉サービス退去者として必要な心構えは何かを聞かれた際には、「自分と自分ではない誰かのために」という想いが大切だといつもお答えしてきました。大規模な法人に比べ中小企業の方が小回りがきくこともあります。繊細なところに手が届くこともあります。また一人一人の個性に合わせた対応を行うことが可能です。
認知症の方の症状は個性があります。また生活環境や生活歴生育歴、価値観などが加わるので大変複雑です。認知症の方の生活を持続可能にする『個別介護支援計画書』は、まさにSDGsなのではないでしょうか。
会社規模でみても組織を維持継続していくことや事業を承継していくことも社会的資源と雇用の持続に寄与することだと考えれば、SDGs経営という視点は他人事ではない気がしています。
書籍の中には、経営理念からSDGs経営を導き出すシートも掲載されています。
「自分ではない誰かのため」の取り組みを「自分ではない誰か」は誰なのかを捉え能動的な働きかけが期待されているということを改めて学ぶことができました。